オルソケラトロジーって何？
オルソケラトロジーは英語で【ＯｒｔｈｏＫｅｒａｔｏｌｏｇｙ】と書きます。
Ｏｒｔｈｏは「整った」、Ｋｅｒａｔｏは「角膜」、Ｌｏｇｙは「学問」。つまり『角膜整形学』という意味です。
通常のコンタクトレンズは装用している間、視力を矯正するレンズです。しかしオルソケラトロジーで使用するコンタクトレンズは、寝ている間に装用し、網膜の上でピントが合うように角膜自体を矯正する特殊なコンタクトレンズです。
-3.00D程度の近視度数ならたったの一晩着けただけでも、朝レンズを外した直後に0.1の視力が1.5まで矯正することもよくあります。
オルソケラトロジーの治療をおこなっている近視の患者さんのうち半数以上の方が、治療後1週間までに裸眼視力1.0以上を回復しています。さらに治療開始から1ヵ月後まででは、７割以上の方が視力を1.0以上になりました。
学童期の子どもたちは放っておくと近視がみるみる進んでしまいます。それを抑制する強力な治療法としても、オルソケラトロジーはとても効果的な治療法なのです。
オロソケラトロジーの長所・短所
長所
・寝てる間に矯正できるため日中は裸眼で生活ができる。（個人差があります）
・スポーツ、海水浴、お仕事など様々なシチュエーションにおいてコンタクトレンズを装用する煩わしさから解放される。
・レーザー矯正手術と異なり、治療を中止すれば元の角膜の状態に戻せる。
・ドライアイ、アレルギー性結膜炎がありコンタクトレンズを日中に装用する事が困難な方でも近視矯正治療が可能な場合がある。
・軽度の近視の方の場合、2日〜3日に1回の装用で視力を維持できる場合がある。
・若年者の方の場合、近視の進行を抑制する効果が期待できる。
・通常のハードコンタクトレンズと扱いが同じで、リスクは同程度
短所
・治療を中止すれば元の近視の状態に戻ってしまう。
・高度の近視のある方の場合、満足のいく視力に到達できない場合がある。
・高度の近視のある方の場合、補助的に使用するメガネ、コンタクトレンズが必要になる場合がある。
・就寝時のレンズの装着状態によっては、日によって見え方に差が出る場合がある。
・定期的なレンズの着用と、医師の定期検診を受ける必要がある・
・コンタクトレンズなので、『充血』、『涙目』、『炎症』といった異常が起きることがある